山口新聞 ふるさと創生へ 県民とともに

「しものせき海峡まつり」が5月2日(土)−4日(月・祝)、下関市内で開かれる。メーンイベントは、関門海峡を華やかに彩る3日の「先帝祭」上臈(じょうろう)道中・参拝。絢爛豪華な衣装と厳かな演技で大勢の観客を魅了し、祭りの“主役”となる太夫5人を紹介する。
【2】二番太夫 石田智恵美さん
2009年4月28日(火)掲載
二度目の太夫、妹と共演へ
神事の練習に励む石田智恵美さん(右)と妹の美優ちゃん(左)を指導する花柳三吉師匠(奥)
二番太夫は下関市長府の大学四年、石田智恵美(花柳凛斗)さん(21)。 「何か芸を身に付けさせたい」という両親の思いから三歳で踊りを始めた。六人きょうだい(二男四女)の長女。このうち四姉妹は、全員が花柳三吉師匠に舞踊を学んでいる。

親の転勤で広島市に引っ越した小学四年のとき、踊りは途切れそうになった。しかし、新しい学校になかなか慣れないことも手伝い、しばらくして「先生、わたしやっぱり下関に行って踊りたい」と三吉師匠に連絡。三年間は下関に通いながらけいこに励んだ。

その後、山口市に転勤しても踊りは継続。十八年間続いたことは「誇りと自信につながった」と自負する。目標に向かって継続する努力は「大学受験にも生かされた」。現在は小児科医を目指す医学部生だ。

三吉師匠も「教えたことには確実に応える努力家」と高く評価。愛着を込めて四姉妹を「石田ファミリー」と呼び、「石田家とは不思議な縁でつながっている」と長い付き合いを振り返る。四人の指導は「それぞれ個性があって楽しい」と目を細める。

四年前の振袖太夫に続く二度目の太夫に、智恵美さんは「下関は大好きなふるさと。地元の伝統行事を盛り上げるため、しっかり務めたい」と真剣な表情。禿(かむろ)で共演することになった一番下の妹、美優ちゃん(8つ)は「お姉ちゃんのきれいな姿を見るのが楽しみ」と笑顔で本番を心待ちにしている。
メモ
花柳三吉師匠のけいこ場
3歳から70歳代まで約20人が学ぶ。けいこは月、火、木、金曜日。下関市南部町23−4アカネビル2階。рO83・235・0375
戻る
【1】振袖太夫・近藤綾香さん(4月27日付)
【2】二番太夫・石田智恵美さん(4月28日付)
【3】三番太夫・西山千尋さん(4月29日付)
【4】四番太夫・棟加登由紀さん(4月30日付)
【5】傘留太夫・大平みゆきさん(5月1日付)

本ページ掲載内容の無断転載を禁じます。すべての著作権は山口新聞社に属します。
 Copyright(C)2008 Minato-Yamaguchi Co.,Ltd.
お問い合わせは電子メールyedit@minato-yamaguchi.co.jp