三番太夫は下関市竹崎町の大学三年、西山千尋(花柳佳乃千紗)さん(20)。三歳から日本舞踊を始め、稚児、警固(けいご)、官女と順序を経て、母親の弥生さん(45)と同じ十七歳のとき振袖太夫を務めた。
稚児で出演した際に初めて太夫を見て「いつかあんなふうになりたい」と決意。中学生のときに弥生さんが三番太夫を務めたのを目の当たりにして「より太夫へのあこがれが増した」と振り返る。
「大役は一人で成し遂げられるものではないので、周囲の協力を得ながらけいこに励みたい」と千尋さん。娘と同じく振袖と三番を経験した弥生さんは「無事に務められるよう体調管理などの面でサポートしたい」と話している。
母娘を指導してきた花柳佳寿広師匠は「親子そろってしっかり者。日本の伝統文化を守ってくれている」と満足そう。千尋さんは「将来の夢は結婚。子どもが生まれたら、母親と同じように日本の伝統文化をつないでいきたいから」と笑顔で語る。 |