「しものせき海峡まつり」が5月2(日)〜4日(火)に下関市内で開かれる。歴史を今に伝える数々のイベントの中でもひときわ目を引くのが、絢爛(けんらん)豪華な衣装をまとった女性たちが市内を練り歩く3日(月)の「先帝祭」上臈(じょうろう)道中・参拝。海峡を華やかに彩り、大勢の観客を魅了する5人の太夫を紹介する。
【2】
二番太夫
石田 佳菜恵さん
2010年4月28日(水)付掲載
姉の姿見て「自分も」決意
花柳三吉師匠(右から2番目)から指導を受け上臈参拝のけいこに励む石田佳菜恵さん(左)
二番太夫は下関市長府川端の高校3年、石田佳菜恵(花柳多優葉)さん(17)。昨年姉の智恵美さんが二番太夫を見事にやり遂げた姿を見て、「自分も太夫をやりたい」と両親に話したという。
母の久美子さん(46)は「佳菜恵はおしめをしているころから踊りに親しんでいる。太夫をやりたいと言われたときには、とうとう来たなという思いだった」と話す。4人姉妹全員が花柳三吉師匠に舞踊を学んでおり、三女の佳菜恵さんが踊りを始めたのは当然の流れだったという。三吉師匠は佳菜恵さんの踊りを「彼女は物心ついたときには踊りをやっていた。踊りがとても自然に感じられる」と評価している。
現在、宇部市の慶進高校に片道約1時間かけて通学し、塾にも通っているが、それでも週2回は必ず踊りのけいこに通う。「けいこに行くことが日常生活の一部で苦にならない」と笑顔で話す。
「肩の落とし方や外八文字などまだまだ本番までに仕上げていかなければならない」と練習に励む佳菜恵さんの心強い仲間が、2年前に二番太夫を務めた下関西高校3年の花柳春菜音さん(18)。「外八文字の仕方など2年前に自分が教わったことをうまく伝えられれば」とエールを送る。
本番に向け三吉師匠は「動きはもちろんだが、心構えと健康をしっかりして本番に送り出したい」と話す。佳菜恵さんは「本番は緊張で頭が真っ白になってしまいそう。でも笑顔を絶やさないようにしたい」と意気込みを語った。
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