「しものせき海峡まつり」が5月2(日)〜4日(火)に下関市内で開かれる。歴史を今に伝える数々のイベントの中でもひときわ目を引くのが、絢爛(けんらん)豪華な衣装をまとった女性たちが市内を練り歩く3日(月)の「先帝祭」上臈(じょうろう)道中・参拝。海峡を華やかに彩り、大勢の観客を魅了する5人の太夫を紹介する。
【3】
三番太夫
徳賀 更紗さん
2010年4月29日(木)付掲載
歴史の重みを表現したい
下関市内を練り歩く上臈道中で披露する「外八文字」を練習する徳賀更紗さん
三番太夫を務めるのは下関市小月駅前の豊浦高3年、徳賀更紗(猿若凛華)さん(17)。「細かい部分まで表現できるよう一つ一つの所作に気をつけて、少しでも歴史の重みを表現できれば」と厳しい練習に励んでいる。
6歳からクラシックバレエを習っていた徳賀さんが日本舞踊を始めたのは11歳のとき。先帝祭で見た太夫の厳かで凛(りん)とした雰囲気にひかれたれたのがきっかけという。「バレエは明るく楽しい雰囲気、舞踊は落ち着いた雰囲気。どちらにもいい部分があり、見る人を楽しませることができる」。どちらを続けるか1年間悩んだが、「舞踊独特の雰囲気を身につけたい」と決断した。
心を決めさせたあこがれの太夫という大役に「うれしいと同時に身の引き締まる思い」と徳賀さん。「歴史的背景を知らなければ所作の一つ一つを表現できない」と図書館などで資料を探して研究したという。
他の太夫が10年以上の舞踊歴を持つのに対し、徳賀さんは7年。「迷惑をかけないよう2倍、3倍努力しないと」と、授業の合間や登下校中など、時間を見つけては足さばきなどを確認。全体練習が終わった後も稽古場へ戻り、夜遅くまで練習を続けている。
近づいてくる本番に「細かい動きなどで指導を受けることもあり、不安もあるが、とても待ち遠しい気分」と徳賀さん。「11歳のときに見た太夫に少しでも近づけるよう、体調に気を付けて精いっぱい頑張りたい」と笑顔を見せた。
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