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「しものせき海峡まつり」が5月2(日)〜4日(火)に下関市内で開かれる。歴史を今に伝える数々のイベントの中でもひときわ目を引くのが、絢爛(けんらん)豪華な衣装をまとった女性たちが市内を練り歩く3日(月)の「先帝祭」上臈(じょうろう)道中・参拝。海峡を華やかに彩り、大勢の観客を魅了する5人の太夫を紹介する。
【4】四番太夫 溝部 京子さん
2010年4月30日(金)付掲載
師匠の太夫に近づきたい
4年前に四番太夫を務めた花柳寛津由次師匠(左)から「外八文字」を教わる溝部京子さん
四番太夫は山口市大内矢田の主婦、溝部京子(花柳津々京)さん(53)。「一つ一つの所作に深い意味があるので本当に難しい」と市外から下関の伝統行事に参加するプレッシャーは大きいようだが、「本番までにしっかり太夫になりきりたい」と懸命に練習に励んでいる。

初めて間近で先帝祭を見たのは2006年。同じく四番太夫を務めた花柳寛津由次師匠の手伝いのために訪れた。「すごく華やかな祭りという印象。太夫の動きに込められた意味まで考える余裕はなかった」と振り返る。

「まさか自分が出演できるとは」。伝統の詰まった大役に喜びと同じくらい不安もあるとのことだが、寛津由次師匠は「本人はとても明るく、何にでも前向きに挑戦する性格。きっとやり遂げて大きく成長してくれるはず」と応援する。

日本舞踊は小学生のときに始めた。学校でほかの部活動に打ち込むようになって一度は離れたが、保育士になり、園児たちに遊戯の振り付けを教えているときに踊りの楽しさを再認識。仕事が一段落ついた十数年前から宇部市のけいこ場に通うようになった。

最近は日常生活でも太夫の気持ち、動きを意識しているという。「先帝祭は下関の皆さんにとってあこがれの舞台。足を引っ張るわけにはいかない」との強い思いからだ。4年前に見た華やかな舞台に立つまであとわずか。「師匠が演じた四番太夫に少しでも近付けたら」と意気込んでいる。
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