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四季風

今の職場は東京都中央区の築地市場近く。休日はもちろん平日でも外国人をはじめとした多くの観光客が市場に向かって歩く姿が見られ、世界に誇る「築地ブランド」のすごさを日々思い知らされている
▼この築地市場を数キロ先の豊洲市場に移転させる問題で、小池百合子都知事は先日、豊洲への移転を正式に表明するとともに、築地の跡地は売却せずに5年後をめどに観光拠点として再開発する考えを示した
▼ようやくの前進ではあるが、具体的な両市場の活用法や採算面など不透明な部分も多い。中でも私が引っ掛かったのは築地市場跡地を「食のテーマパーク」機能を持つ新拠点にする構想。聞こえはいいが抽象的で、大風呂敷を広げただけの感が否めない
▼築地の場内に入ったことはないが、小売店や飲食店が立ち並ぶ場外を歩いて感じるのは、雑然としているからこそにじみ出てくる活力やぬくもり、そして色濃く残る昭和の風情だ。このような魅力をいかに守りながら、新しい時代にふさわしいものにするか。明確なビジョンと綿密な戦略が不可欠だ
▼高価な魚も包丁さばき一つで大きく味が損なわれる。都議選の行方のみが頭にあるようでは、その腕前は甚だ心もとない。(作)
2017年6月25日(日)掲載
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