先日、運動不足の解消に柳井市街地を見下ろす標高545メートルの琴石山に登った。新緑には程遠い時期だが、風に揺れる木々のざわめき、野鳥の声に囲まれて心安らいだ
▼山々の森林に入るとさわやかな気持ちになる。これは森林浴効果だが、体内の免疫力を高め、がん細胞を殺すNK細胞を活性化させることが確かめられている。木々の出すフィトンチッドという芳香物質のためとされるが、そのメカニズムはまだ解明されていない
▼そこで注目されるのが文明科学研究所の大橋力所長が提唱される「森の音」だ。森の音は川のせせらぎ、葉ずれの音など130キロヘルツもの超高周波を発している。これに対し都市の音は20キロヘルツ以下で、農村の音は50キロヘルツ前後。人が聞くことができる音は20キロヘルツまでで、それ以上は無視されていた
▼ところが、人が20キロヘルツ以上の超高周波を聞くと、脳のα波が活性化し、脳の生命機能をつかさどる脳幹や視床下部が活発に働いて、NK細胞の活性化や免疫グロブリンの増大につながることを大橋所長が明らかにした
▼これは森の中で誕生したとされる人類は森の中でこそ安らげる証拠だ。だから日本人は森、山に神が宿るとあがめてきたのだろう。(長) |