しょせん、国の本音とはこんなものなのだろう。バラマキ批判の強い定額給付金なるものを、対象者の所得制限や給付方法の判断も含め、麻生政権はすべてを市町村に丸投げすることを決めた
▼「地方分権」という甘い言葉をちらつかせながら、財源と指揮命令権をしっかりと握り、面倒くさいことだけを地方にやらせる。それがこの国の考える地方分権なのだ
▼国家権力を地方自治体に分散させるという地方分権は、日本のように、中央が強大な権力を手放さないままだと、地方を単なる出張所として業務を丸投げしかねない懸念は、早くから指摘されていた
▼今回のケースはまさにそれだ。そもそもお年玉程度の金をばらまいて景気対策になるのか。足腰の強い経済の仕組み、安心できる社会保障確立のためにこそ二兆円の財源を向けるべきではないのか
▼この際、国からの給付金を、住民の同意さえ取り付けられれば、個人向けにではなく地域全体の浮揚につながる方途に使おうという市や町が県内に出てこないかと、自治体や住民の反乱を期待したくもなる
▼十七日まで税を知る週間中だ。国民から集めた税金がこんな使い方をなされようとしている現実。かなしい国である。(佐) |