ご好評を頂いてます『東流西流』が新しい執筆陣に交代しました。顔ぶれは専門学校校長、パティシエ、シンガー・ソングライターなど多彩です。担当は1、2月です。
2014年2月7日(金)掲載
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| 「節分には鯨」 |
| 由里 知恵(山口市、県観光フレンズ) |
先日2月3日は節分でしたね。皆さんは、豆まきをされましたか。
私の育った地域では、「年の数だけ豆を食べる」という謂(いわ)れがあり、幼い頃は、「もっとたくさん食べたいなぁ」と思いながら豆を食べました。近年では恵方巻きというものが現れ、毎年食べるようになり、今年も作ろうと、食材調達に出かけました。
出先のスーパーであることに気が付きました。鯨が大量に、そして普通に置かれていることに驚きました。山口県は古式捕鯨が行われた地であり、また近代捕鯨の発祥として、鯨食文化が今も引き継がれているとか。しかし、節分の今日、なぜ鯨を買っていくお客様が多いのか。
山口県では節分の日に、鯨と鰯(いわし)を食べる文化があるのですね。諸説ありますが、鯨の大きさにあやかり、大きく育つように。そして、鰯は邪気を払うために。
せっかくなので、鯨に初挑戦してみました。お味は、臭みもなく、独特な風味。噛(か)み応えがあり、とてもおいしかったです。鯨を食べるなんて、県外ではなかなか出来ないので、貴重な体験でした。
行事を通して、山口県の文化に触れることができるのは、とても嬉(うれ)しいです。古くから受け継がれるその土地の習わしに従い、受け継いでいくこと。節分を始め、四季折々の文化をこれからも大切に、感謝しながら過ごしていきたいです。 |
| プロフィール:ゆり・ともえ。名古屋市出身。結婚を機に山口へ移住。2013年6月に県観光フレンズに就任した。山口県の魅力を全国にPRしている。26歳。 |
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| 「障害者専用駐車場」 |
| 山本 和利さん(下関市、眼鏡店社長) |
私の家内は、28年前頃に難病を患い、今では障害者の身になっています。
でも、スーパーマーケットなどに買い物に行った時に、私が障害者用の駐車場に車を停めようとしたら、必ずこう言っていました。「ここは、車椅子の人とかの為に空けちょって、うちはまだ自分で歩けるけ〜、うち達はあっちでええやん」って言って、頑(かたく)なに障害者用の駐車場に停めるのを拒み、私は、家内がゆっくりでしか歩けなくて辛(つら)そうなので「あんたも障害者なんやから、ここに停めればええやん、あんたみたいな人が遠慮してここを空けちょっても、結局普通の身体の人が停めるかもしれんのやけ〜」って言い返し、いつもちょっとした言い合いになっていました。
でも、そう言いながらも最後はいつも家内の希望通り、ちょっと離れたところに停めていました。人は、自分が弱者になった時、もっと弱い立場の人の事を思いやれるようになる。そんな事なのかもしれませんね、でも最近は家内も長い距離を歩くのがちょっと辛くなったのか、障害者用駐車場に停める事を以前ほど拒まなくなり、なんかちょっと私も複雑な気持ちになっています。
身体の不自由な人がもっと弱い立場の人を思いやり、空けておいた駐車場に健常者が堂々と停める。そういう私も、家内が障害者でなかったら、こんな事に気付かなかったかもしれません。
「障害者用駐車場」の名称をこれからは、「思いやり駐車場」に変えてみる。そうすると、結構譲り合えるようになるかもしれませんね。 |
| プロフィール:やまもと・かずとし。下関市豊北町出身。就職後25歳で独立。眼鏡店「ポテトめガネ」を同町と長門市の2店舗で経営。下関市豊浦町。53歳。 |
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